胃カメラ・大腸カメラ

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胃カメラ(胃内視鏡検査)・大腸カメラ(大腸内視鏡検査)

Gastroscope・colon camera

当院では、痛みの少ない胃カメラ・大腸カメラを実施しています。個室の前処置室を設けており、周りを気にせずに受付からお会計までリラックスして過ごしていただける環境を整えています。

胃カメラの特徴

胃カメラ検査では食道・胃・十二指腸を観察します。貧血や腹痛、胸やけなどの原因を調べ、炎症・潰瘍・ポリープ・がんなどの異常がないか検査をします。観察時間は通常5-10分程度です。
また観察するだけでなく、がんなどの病変が疑われる所見については、胃カメラ用の鉗子で一部組織を採取し、それを顕微鏡で調べる検査を行い、がんの有無などの診断をつけることがあります。
なお胃がんは初期症状が出にくいことで知られていますが、早期に発見することができれば、5年生存率は90%を超えるとされています。
また早期の状態で見つかるケースは、胃カメラによる検査で発見されることが大半です。
胃がんは45歳を過ぎた頃から発症率が上昇するため、40歳を過ぎたら定期的に胃カメラを受けることをお勧め致します。


当院では、検査をより楽に受けていただくために以下の対応をしています。

  • 鼻から挿入する胃カメラ(経鼻内視鏡)検査が可能です。

    一般的な胃カメラ検査では、太さが10㎜程のカメラを使用し、喉を通るときに痛みや吐き気を感じることがありますが、当院では2022年11月に発売されたFUJIFILM社の「EG-840N」という画質が良く、太さ5.9㎜と細いカメラを鼻から挿入することで、この違和感を軽減することができます。
    当院では患者さんのご希望によって、挿入方法を鼻もしくは口からのどちらか選べるようにしています。
    ※なお経鼻内視鏡による検査を希望されたとしても、鼻の中が狭かったり、鼻に何かしらの病気(アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎 など)がある方につきましては、途中で経鼻内視鏡を口から挿入することがあります。

  • 鎮静剤を使用して、眠った状態で検査が可能です。

    ご希望の方には鎮静剤を使用して、眠っている間に検査ができます。胃カメラ検査は不安、という方でも安心して受けていただけます。
    ※鎮静剤を使用する場合、検査当日の車や自転車の運転はできませんので、ご注意ください。

診察室

胃カメラの流れ

  • 検査前日

    胃の中を空にするため前日の夕食は軽食にし、夜9時以降は何もたべないでください。
    ※水分(お茶や水)は飲んでいただいて構いません。

  • 検査当日

    朝食は食べないでください。
    少量の水分(お茶や水)は検査直前まで飲んでいただいて構いません。
    たばこは吸わないでください。

    朝に血圧・心臓の薬を服用されている方

    朝7時までに薬を内服してください。

    血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血栓薬)や糖尿病の薬やを内服されている方、インスリンを注射されている方は事前にお申し出ください。

  • 来院していただいてからの流れ

    • 来院後

      1. 1.鎮静剤を使用する場合(眠って検査をする場合)は点滴をつなぎます。
      2. 2.のど、もしくは鼻に麻酔をします。
      3. 3.検査台に横になっていただきます。
        ※鎮静剤使用の場合は、安全のためにモニターを装着します。
      4. 4.検査をします。
      5. 5.30分~1時間ほどベッドで休んでいただき、しっかりと目が覚めてから結果をご説明いたします。
    • 注意事項

      • •のどに麻酔をすると、検査後、約1時間は水分摂取、食事ができません。
      • •鎮静剤を使用する場合(眠って検査をする場合)、検査当日は車や自転車などのご自身での運転はお控えください。

大腸カメラの特徴

大腸カメラ検査では、肛門からカメラを挿入して大腸・直腸を直接観察して、炎症、ポリープ、がんなどの異常がないかを調べます。
日帰り大腸ポリープ手術にも対応しています。
大腸がんは、がんが原因で死亡する方の中で男性第3位、女性だと第1位に挙げられている疾患で、初期症状が出にくく、ある程度まで進行しないと症状が現れないとされる病気ですが、早期に発見することができれば、治癒率が高いと言われています。
早期発見に努めるのであれば、大腸カメラによる定期的な検査が有効です。
ちなみに大腸がんは、男女ともに50歳を過ぎた頃から発症率が上昇します。
そのため、これまで大腸に何の症状がなかったという場合でも50歳を迎えるという方は、これから3-5年に1回程度の間隔で定期的に大腸カメラを受けることをお勧め致します。

診察室

また少しでも楽に検査を受けていただくために、当院では以下の対応をしております。

  • 鎮静剤の使用

    これまで大腸カメラを受けて腹痛や腹部の膨満感といったことで苦しい思いをしたという方もいるかと思います。
    そのような苦痛をできるだけ避けたいと希望する方には鎮静剤を使用いたします。
    鎮静剤が良く効く方はしっかり眠って、効きにくい方でもウトウトした状態で検査を受けることになりますので、緊張が和らぐなど、意識がぼんやりしている中での検査となります。
    なお鎮静剤を使った場合は、検査終了後も院内で30分-1時間程度お休みいただくことになるほか、ご自身での運転(車、バイク、自転車 など)によるご来院は控えてください。
    当院には麻酔科専門医が在籍しているため、より安全な鎮静を受けることができます。

  • 二酸化炭素ガスの使用

    大腸カメラでは検査中に小さなポリープも見逃さないように空気を入れ、腸を膨らませながら観察していきます。
    しかしこれがお腹の張り、腹痛などを訴える原因とも言われています。
    当院では、できるだけ患者様の苦痛を減らすべく、空気ではなく、炭酸ガスを注入していく炭酸ガス送気装置を使用しています。
    炭酸ガスというのは空気と比較すると腸管内で素早く吸収されるという特徴があるので、これを利用することで可能な限り腸管に空気を残さないようにして、上記の症状を軽減させるようにしています。
    これまで大腸カメラでつらい経験をされたという方は、同装置を用いた検査を一度行ってみることをお勧め致します。

大腸カメラの流れ

  • 検査前日

    食事は、脂肪分や食物繊維が少ないもの(白米、うどん、おかゆなど)にしてください。

    ※避けていただく食べ物
    脂の多い肉、揚げ物、キノコ、豆類、野菜、海藻類、乳製品、種の多い野菜や果物
    午後7時頃までに夕食を済ませてください。
    夕食後もしくは眠前に、下剤を飲んでいただきます。(事前に指示があります。)

  • 検査当日

    朝は絶食です。
    水分は飲んでいただいて構いません。

    〈ご自宅で下剤を飲む場合〉※水分は多めにとってください

    朝9時頃から下剤を飲んでください。
    便がきれいになったら14時に来院してください。

    〈当院で下剤を飲む場合〉

    10時に来院していただき、1-2Lの下剤を飲んでいただきます。※詳細は看護師から説明があります。

    前処置終了後

    1.検査着・検査用パンツに着替えて頂きます。
    2.検査台に横になっていだだき、モニターを装着します。
    3.鎮静剤の注射を行います。※鎮静剤を使用する場合
    4.検査を開始します。
    5.検査後はベッドで休んでいただいてから検査結果をご説明します。

    内服薬について

    血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血栓薬)を飲んでいる方

    事前にお知らせください


    朝に血圧や心臓の薬を飲んでいる方

    朝7時までに服用してください


    糖尿病の薬やインスリン注射をしている方

    事前の指示に従ってください


    注意事項

    鎮静剤を使用した場合、検査当日は帰宅後も車・バイク・自転車等の運転は控えてください。
    鎮静剤を使用した場合・ポリープを切除した場合、検査当日の飲酒は控えてください。
    ポリープ切除をした場合は切除面からの出血リスクがあるため、1週間は飲酒・ジョギングやジムなどの激しい運動や腹圧をかける作業等は控えてください。